アフリカ・ソマリアでバッタの大群による最悪な被害発生
アフリカ東部のソマリアで21日、サバクトビバッタの大群による被害が拡大した。同国ではすでに、何万ヘクタールもの農地が被害を受けている。
引用元:ロイター
アフリカ・ソマリアでバッタの大群による最悪な被害が起きています。
バッタの大群による被害はこれまでも世界中で起きています。
【閲覧注意】世界中のバッタの大群の動画まとめ
【ラスベガス】
【ロシア】
【モリタニア】
【セネガル】
なぜバッタの大群は発生する?その理由は?
過去には世界各地でバッタの大群が発生していることがわかります。
ではなぜバッタの大群が発生するのでしょうか?
その理由についてご説明します。
サバクトビバッタの大群の理由とは?
今期は、実際に2019年12月21日にアフリカ・ソマリアで大群として発生したサバクトビバッタの理由についてご説明します。
①乾燥地帯に大雨が降るとバッタの大群は発生しやすい。
雨が降ることで、砂漠地帯にもバッタの餌となる草が生えます。しかし砂漠地帯の雨は一時的なものであり、草も一定期間しか生えておらず、すぐに枯れてしまいます。そのため、その場所で生まれたバッタも餌を求め新たな場所へ旅立つことになるのです。
ところが大雨が降る場合、通常はすぐに枯れるはずのバッタの餌となる草が、枯れずに長く生えていることになります。すると通常、餌を求めて新たな場所へ旅立つはずだったバッタはその場所にい長く居座ることになり、長く繁殖することになります。
つまり大雨が降ることで、バッタの餌である草木が長く枯れないからバッタも長く繁殖するということになります。
②バッタに起きる相変異
「相変異」とは、通常の個体密度が変化したがきっかけとして姿や行動が変化することを言います。
これはサバクトビバッタにも言えることです。
大雨によって長く繁殖し、通常から逸脱したバッタの数になると、サバクトビバッタにも相変異が起きます。
サバクトビバッタの相変異では、
変化した姿 = 翅が長くなり、長く飛ぶことが出来るようになる
変化した行動 = もともと単独行動を好むバッタが集団行動を好むようになる
結果、異常に繁殖したことにより、サバクトビバッタは長く飛ぶ姿と、集団行動を好む昆虫となります。
更に集団で長く飛ぶことにより、他の場所のバッタと合流することで、相変異するバッタは増えていき、更に大量のバッタの大群として発生することになるのです。
バッタの大群の発生は自然の形?
バッタの大群発生は人間にとって最悪な被害です。
しかしその理由を見てみた場合、バッタの大群発生は自然の流れにより発生するものであり、地球で住む上でしょうがない問題なのかもしれませんね。
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